漢方薬の選び方

漢方薬をお選びする上で欠かすことのできないものに【証】(しょう)があります。
【証】とは、1人1人の体質・症状などの個人差を表す漢方用語です。また病気の進行具合によって、心身が病気とどのように戦っているのかも判断していきます。
例えば病気になってしまった場合、

というように、心身全体の状態をつかみ処方を決定することを、漢方では「証を診る」とか「証を決める」と言います。
したがって漢方をお飲みいただく際には、できるだけ詳しく症状・体質を伺い、【証】にあった漢方薬をお選びしなければなりません。

【煎じ薬のすすめ】
漢方薬には、錠剤や顆粒などもあります。手軽に服用できて便利ですが、煎じ薬と比較すると成分はかなり薄くなり、効果が現れるまでに時間がかかってしまいます。
慢性的に経過した症状を少しでも早く改善されたい方は、煎じ薬から始めることをお薦めします。症状が軽減してくれば、手軽な錠剤や顆粒へ替えていくこともできます。