女性特有の症状と漢方
女性と漢方
女性の敵「冷え・ストレス」
冷 え ストレス

元々の冷え性、低体温、冬の寒さ、夏の冷房など、冷えは血行の悪さの現れであるだけでなく、血行を悪くする元でもあります。特に冷えて痛みの出る人や、不妊でお悩みの方はご用心。

不規則な生活、多忙、睡眠不足、運動不足、不安や悩み、イライラや緊張感など。ココロとカラダのストレスは自律神経やホルモンのバランスを乱し、血行の悪化を招きます。


おけつ

」とは漢方用語で、「血液のニゴリ」や「血行の滞り」のことをいいます。血行不良になってしまうので、生理不順、整理痛、頭痛、冷え、のぼせ、肩こり、シミや肌荒れ、などの症状として現れます。
カラダが冷やされたり、ストレスなどで血管の収縮と拡張がスムーズでなくなったりすると生じやすくなります。
一方、体質として「」になっている人は、冷えに弱かったり、少しのことでもイライラしやすかったりもします。「」を治すには、日頃のストレッチなどの体操も有効ですが、症状がつらいときには身体に合った漢方薬を使うとより効果的になります。

婦人病も現代病?
生理不順・貧血・冷え性・低血圧・生理痛・不妊症・のぼせ・子宮筋腫・膀胱炎・更年期障害・子宮内膜症
頭痛 肩こり シミ 肌荒れ

近年、病院を訪れる女性の数が増えているといいます。仕事に、育児に、勉強に、そしてダイエットなど、日頃のガンバリがココロとカラダのストレスになってしまっているようです。ストレス社会といわれる現在、体の不調を抱えた女性が増えていますが、我慢しすぎず、早めの治療と養生が大切です。

ダイエットする?しない?
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女性にとって体調と同じくらい気になるのが美容、特にダイエットを考えている人はかなり多いのではないでしょうか?運動不足や、食事の不摂生のほか、出産や更年期を機に太ってしまうことも多くあります。また、女性の場合、子宮というデリケートな器官を守るため、下腹部からお尻にかけて脂肪が付きやすくなります。でもダイエットをすべきかどうかは、人によって異なります。


血行不良は肥満の原因になりますが、逆に肥満のためゼイ肉が血管を圧迫して、冷えやコリなどの原因にもなります。特に更年期以降は骨が弱くなっていきますので、足腰の負担を軽くする為にも、標準体重を保つことが大切になります。
ダイエットは慎重に
絶食や過度な運動でのダイエットは、体をこわすことはよく知らせていますが、他にも体脂肪の減らし過ぎには注意が必要です。女性ホルモンは脂肪細胞でも作られているので、体脂肪が13%よりも少なくなると、生理不順や生理が止まるなどの症状が現れることがあります。もし生理不順で体脂肪が少ないような場合は、太ることを考えてみることも大切です。

女性の悩みに役立ちます

漢方薬

婦人病に使われる漢方薬は種類が多く、女性の様々な症状に対してきめ細かく使い分けることが出来ます。症状の軽減だけでなく、クスリを使わなくてもいいようなカラダ作りを目指すには最適。

民間薬

昔ながらの伝統療法で、日々の健康を維持します。
冷え、血の道症…紅花、よもぎ  貧血…まむし
母乳が出ない…たんぽぽの根  虚弱…クコ、ナツメ

カルシウム

更年期以降は、特に食事でまかなう心掛けが大切ですが、骨粗鬆症や高血圧などの予防としてカルシウム剤は必需品です。

キノコ類

霊芝やアガリクスなどは抗ガン作用が有名ですが、他にも自律神経やホルモンバランスを正常化させる働きにも優れ、特に霊芝は古代中国から長寿の漢方として珍重されてきました。

田七人参

お肌の美容効果で話題になることが多いのですが、実際に漢方では血行や血液の改善、肝臓病や胃腸病などに広く使われています。

有用菌

便秘で老廃物が腸にたまっていると、血液のヨゴレを招きます。腸内環境の改善は「」の予防としても重要です。ビフィズス菌や乳酸菌などの有用菌を食物繊維と一緒に取り入れて、腸の美容を心掛けましょう。